ニュースを見ると気分が落ちる、悲しい話題が頭から離れない人へ。つらくなりやすい理由、今すぐ画面から離れる方法、見続けない工夫、相談を考える目安を紹介します。
事件や災害、対立の強い話題を見たあと、気分が沈んだり、頭から映像や言葉が離れなくなったりすることがあります。
「自分には直接関係ない出来事なのに、なぜこんなに疲れるのだろう」と感じるかもしれません。けれど、ニュースを見てつらくなるなら、無理に見続ける必要はありません。
ニュースを追い続けることよりも、まず自分の心が少し落ち着く状態をつくることを優先して大丈夫です。
ニュース疲れ全体について知りたい方は、ニュースを見ると疲れる人へ|ストレスを減らして必要な情報だけ残す方法 もあわせて読んでみてください。
ニュースは、事件、事故、災害、争いなど、強い感情を引き起こす出来事を扱うことがあります。
出来事そのものに心が動くことに加えて、同じ話題の続報、映像、SNS上の強い意見まで何度も目にすると、頭の中でその話題が長く残りやすくなります。
特に、次のようなときはつらさが強くなりやすいでしょう。
感じ方には個人差があります。つらくなることは、情報に弱いからでも、世の中に関心がないからでもありません。
ニュースを見て気分が落ちた直後は、理由を分析しようとするより、いったん情報の流れを止めるほうが役に立つことがあります。
「もう少し読めば落ち着くかも」と思って関連記事を開くほど、気持ちが重くなることがあります。
ひとまず画面を閉じて、通知も見ない時間をつくってみてください。知ることを放棄するのではなく、今の自分に必要な距離を取るだけです。
ニュース本文よりも、引用投稿やコメント欄の強い言葉に疲れることがあります。
事実を知るために開いたのに、怒りや不安だけが増えてしまうなら、SNSの反応まで追わないと決めるのもひとつの方法です。
画面を見続けていると、頭の中で同じ話題を反すうしやすくなります。
水を飲む、窓を開ける、短く散歩する、シャワーを浴びる、音楽をかけるなど、身体や周囲の感覚に意識を戻せる行動へ切り替えてみてください。
大きなことをする必要はありません。「ニュースから離れた時間が少しあった」と感じられれば十分です。
つらくなってから離れるだけでなく、そもそも気分が落ちるニュースに長く触れにくい環境をつくることも大切です。
寝る前は、その日の出来事を考え込みやすい時間です。
夜にニュースを見る習慣があるなら、寝る1時間前はニュースアプリやSNSを開かない、といった小さな線引きから始めてみてください。
おすすめ欄には、自分が選んでいない話題まで流れてきます。しかも、注目を集めやすい強い話題が混ざりやすい場所です。
必要な情報を知りたいなら、おすすめ欄を眺めるより、公式サイトや信頼できる情報源を自分から確認する形に変えるほうが、気持ちへの負担を減らしやすくなります。
同じ出来事の続報を追い続けると、情報量は増えても気持ちは休まりません。
見たいニュースがある場合も、「見出しと本文を一度だけ読む」「10分で閉じる」など、終わりを先に決めておくと、だらだら見続けるのを防ぎやすくなります。
ニュースを見ないでいると、「重要なことを見逃しているかもしれない」「社会人として知らないとまずいかもしれない」と不安になることがあります。
ただ、世の中のすべての出来事を追い続けることと、自分の生活に必要な情報を受け取ることは同じではありません。
災害、行政、勤務先、契約しているサービスなど、本当に必要な情報は、ニュースアプリのおすすめ欄以外でも受け取れます。
ニュースとの距離を取ることは、世の中から目をそらすことではありません。自分に必要な情報の受け取り方を選び直すことです。
ニュースを見ること自体がつらく、しばらく距離を置きたいと感じている方は、ニュースがストレスで見たくないときは、見ないでいい?必要な情報の残し方 を読んでみてください。
ニュースを見た直後に気分が沈むこと自体は、すぐに異常だと決めつける必要はありません。
一方で、ニュースから離れてもつらさが続く、眠れない・食欲がない・仕事や日常生活に支障が出ている、といった状態が続く場合は、信頼できる人や専門の相談先に話してみることを考えてください。
厚生労働省の「こころの耳」では、気分の落ち込み、不安、不眠などをストレス反応の例として挙げ、症状が重い場合や長く続く場合は専門家への相談を勧めています。働く人や家族向けの電話・SNS・メール相談の案内もあります。
この記事は診断や治療の代わりになるものではありません。自分で抱えるのが難しいと感じるときは、早めに周囲や専門家を頼ってください。
ニュースに疲れたときは、最初から「これから一切見ない」と決めなくて大丈夫です。
まずは数日だけ離れる。通知を切る。寝る前は開かない。そんな小さな工夫でも、情報との距離は変えられます。
具体的な休み方を知りたい方は、ニュースに疲れたときの対処法|無理なく距離を取る7つの方法 を読んでみてください。
ニュースは、自分を疲れさせるために追うものではありません。自分の気持ちを守りながら、必要な情報だけを受け取る形を見つけていきましょう。