セルフホストできるRSSリーダーを探している人へ。FreshRSS、Miniflux、Tiny Tiny RSSの構成・特徴・向く人を比較し、サーバー、更新、HTTPS、バックアップまで導入前の判断基準を解説します。
セルフホスト型RSSリーダーは、登録フィードや既読状態を自分の管理する環境に置けます。
ただし、ソフトウェアが無料でも、サーバー、ドメイン、HTTPS、更新、監視、バックアップに費用と時間がかかります。「無料で使いたい」より、「運用環境とデータを自分で管理したい」という目的がある人向けです。
候補を先に分けると、機能とカスタマイズを広く試したいならFreshRSS、読む画面の簡潔さを優先するならMiniflux、Docker構成とプラグインを含めて運用したいならTiny Tiny RSSが比較対象になります。
| 候補 | 公式が案内する主な構成 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| FreshRSS | Webサーバー、PHP、対応データベース。Docker構成も選択可能 | OPML、検索、テーマ、拡張機能、外部アプリ向けAPI | 機能と導入方法を幅広く選びたい |
| Miniflux | バイナリまたはパッケージ・Dockerと、PostgreSQL 11以上 | 読みやすさと軽い画面を重視。Fever APIなどに対応 | PostgreSQLを管理でき、簡潔な画面がよい |
| Tiny Tiny RSS | 公式推奨はDocker。PostgreSQLを含む複数コンテナ | 柔軟なWeb型リーダーで、プラグインや構成を調整できる | Docker Composeと更新作業に慣れている |
この表は総合順位ではありません。現在管理しているサーバー構成と、障害時に自分で復旧できる範囲から選びます。
どのサーバー、データベース、バックアップ先へ置くかを自分で決められます。サービス側の無料枠や登録数ではなく、用意した環境の容量と性能に合わせて運用できます。
ただし、「自分のサーバーに置く」だけで自動的に安全になるわけではありません。アクセス制御、ソフトウェア更新、HTTPS、バックアップも管理対象になります。
RSSリーダーの安全性とプライバシーの確認ポイントでは、ホスト型、アプリ型、セルフホスト型の責任範囲と、トークン付きRSS URLの扱いを分けて解説しています。
テーマ、拡張機能、外部アプリ連携、フィード取得間隔などを調整できる候補があります。
自由度を増やすほど、更新時の互換性確認や障害原因の切り分けも必要です。使う予定のない拡張を最初から増やさず、標準構成から始めます。
データと実行環境を管理していれば、第三者サービスのプラン変更や終了だけで読めなくなる可能性を下げられます。
一方、サーバー障害や更新停止の責任は自分に移ります。復元できるバックアップがなければ、セルフホストでもデータを失います。
FreshRSSは、無料でセルフホストできるRSS・Atomフィード集約ソフトです。
公式サイトでは、次の機能が案内されています。
公式要件では、Webサーバー、PHP、データベースが必要です。推奨構成以外にも複数のWebサーバーやデータベースが案内されているため、既存のPHP環境へ合わせたい場合に比較しやすい候補です。
公式バックアップ文書では、設定・ユーザーデータ、拡張機能、カスタムテーマ、外部データベースなど、構成に応じた保存対象が案内されています。アップグレード前だけでなく、定期バックアップと復元確認を計画してください。
Minifluxは、公式サイトで「minimalist and opinionated feed reader」と説明されている、無料・オープンソースのRSSリーダーです。
読みやすい画面、キーボード操作、要約しかないフィードから元記事を取得する機能、トラッキング用パラメーターやピクセルへの対策などが案内されています。
インストールはバイナリ、OS向けパッケージ、Dockerなどから選べます。ただし、公式要件ではデータベースはPostgreSQL 11以上のみです。
Fever APIを有効にすると、公式文書に掲載されている対応モバイル・デスクトップアプリから読む方法もあります。利用するアプリが必要な操作に対応しているかは、導入前に確認してください。
Tiny Tiny RSSは、無料・オープンソースのWeb型RSS・Atomリーダーです。
公式サイトはセルフホストを前提とし、インストールガイドではDockerを主な推奨方法として案内しています。標準例はPostgreSQLを含む複数コンテナで構成され、Docker Composeで起動・更新します。
プラグインやテーマ、リバースプロキシ、バックアップなどを細かく調整できますが、コンテナ、データベース、環境変数、ログを扱う必要があります。
公式ガイドでは、バックアップを作るだけでなく、別環境への復元で成果物を検証することも推奨しています。コンテナの稼働とデータの保全を別々に考えてください。
RSSリーダー本体、ランタイム、データベース、OS、コンテナイメージの更新担当を決めます。個人利用でも、更新を確認する日を決めておくと放置を防げます。
家庭内だけで使うのか、外出先からインターネット経由で使うのかを決めます。外部公開する場合は、HTTPS、認証、リバースプロキシ、ファイアウォールなどの構成が必要です。
データベースだけでなく、設定、環境変数、アップロードしたテーマやプラグイン、暗号化に使う情報など、復元に必要なものを洗い出します。
バックアップファイルが存在しても、復元できるとは限りません。別のディレクトリや検証環境で、ログインして記事一覧が開けるところまで確認します。
現在のRSSリーダーから登録先をOPMLで書き出せるか、候補へ取り込めるかを確認します。既読、保存、フォルダ、検索条件まで同じように移るとは限りません。
Web画面を使うのか、対応アプリをAPIへ接続するのかを決めます。登録先だけでなく、既読や保存が同期されるか、実際に少数のフィードで試します。
サーバーが停止しても、元のWebサイトは直接読めます。重要な通知はRSSだけに置かず、公式メールや通知も残してください。
比較するときは、月額料金だけでなく次の費用を含めます。
すでにサーバーを運用している人と、RSSのために初めて環境を作る人では負担が異なります。
料金を避けることだけが目的なら、無料枠のあるホスト型サービスや無料アプリも含めて比較してください。
次の条件なら、自分で設置しないWeb型のほうが目的に合う場合があります。
NagooFeedはホスト型のWebサービスで、サーバーの準備なしにPCとスマホのブラウザから使えます。現在の無料枠はRSS 5件、保存記事20件です。
一方、セルフホスト版の配布やOPML一括インポートには対応していません。大量のフィードや運用環境を自分で管理したい場合は、この記事のセルフホスト候補が向いています。
最初から全フィードを移したり、現在のサービスを削除したりしないでください。数日間並行して、取得の安定性と保守負担を確認します。
この記事の3製品は無料・オープンソースですが、サーバー、バックアップ、ドメイン、保守時間などの運用コストは別にかかります。
現在使える環境によって変わります。PHPとWebサーバーがあるならFreshRSS、PostgreSQLを管理できて簡潔な画面がよいならMiniflux、Docker Composeを扱えるならTiny Tiny RSSが比較候補です。サーバー運用自体が初めてなら、先にホスト型を試すほうが安全です。
完全とは言えません。サーバーの設定、アクセスログ、外部アプリ、取得先サイト、バックアップ先などにもデータが関係します。必要な情報だけを保存し、更新とアクセス制御を続けてください。
セルフホストすれば自動的に安全になるわけではありません。公開範囲や非公開RSSの扱いも含めて確認したい場合は、RSSリーダーの安全性ガイドも参照してください。
FreshRSSやMinifluxは、対応APIを通じて外部アプリから読める構成があります。アプリごとに対応機能が異なるため、既読、保存、更新が必要どおり同期されるか確認してください。
できません。NagooFeedはホスト型のWebサービスです。自分のサーバーで動かすことが必須なら、セルフホスト向けに公開されているソフトウェアを選んでください。
確認日:2026年7月29日
NagooFeedは、自分で選んだサイトの新着をブラウザで確認できるホスト型RSSリーダーです。