ExcelでRSSフィードを取得する方法を解説。Power Queryを使ってRSSのXMLを読み込み、記事タイトル・URL・公開日時を表にする手順や更新方法を紹介します。
RSSフィードの内容をExcelへ取り込みたい場合は、Power Queryを使う方法があります。
RSSはXML形式で配信されることが多いため、ExcelからRSS URLへ接続し、記事タイトル・URL・公開日時などを表として読み込めます。
一度クエリを作っておけば、RSSを更新するときに同じ作業を最初から繰り返す必要はありません。
この記事では、ExcelでRSSフィードを取得する方法を中心に解説します。
ExcelでRSSを扱う方法はいくつかありますが、まず試しやすいのはPower Queryです。
Power QueryではWeb上のXMLファイルを読み込み、必要な項目だけを表としてExcelへ取り込めます。
RSSもXMLなので、
RSS URL
↓
Power Query
↓
XMLを解析
↓
title・link・pubDateなどを展開
↓
Excelの表へ読み込み
という流れで扱えます。
RSSの内容を一覧表にして確認したい場合や、定期的に同じフィードを取得したい場合に向いています。
最初に、Excelへ取り込みたいRSSフィードのURLを用意します。
RSS URLはサイトによって異なります。
例としては、
https://example.com/feed
や、
https://example.com/rss.xml
のようなURLです。
WebサイトのトップページURLではなく、RSSやAtomのデータを返すURLを使います。
RSS URLが分からない場合は、RSS URLの見つけ方も参考にしてください。
サイトURLから候補を探したい場合は、RSS URLを探す無料ツールも利用できます。
Windows版Excelでは、データタブからWeb上のRSSへ接続できます。
基本的な流れは次のとおりです。
RSSが一般公開されていて認証が必要ない場合は、匿名で接続できます。
Excelのリボンから、
データ
→ データの取得
→ その他のソースから
→ Webから
を選択します。
表示される画面はExcelのバージョンによって多少異なります。
URL入力欄が表示されたら、用意したRSS URLを入力します。
たとえばRSS URLが、
https://example.com/rss.xml
なら、そのURLをそのまま入力します。
RSSが正常に取得できれば、Power QueryがXMLデータとして読み込みます。
サイトによっては認証方法を聞かれます。
一般公開されているRSSなら「匿名」で接続できる場合が多くなります。
RSS 2.0では、一般的に次のような構造になっています。
<rss>
<channel>
<item>
<title>記事タイトル</title>
<link>記事URL</link>
<description>記事概要</description>
<pubDate>公開日時</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
Power Queryでは、この階層を展開してitemを一覧にします。
RSSによって構造は異なりますが、よく使う項目は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| title | 記事タイトル |
| link | 記事URL |
| description | 記事概要 |
| pubDate | 公開日時 |
| guid | 記事を識別するID |
すべての列をExcelへ読み込む必要はありません。
記事一覧を作りたいだけなら、
の3項目だけでも十分です。
Power QueryでRSSを展開すると、RSSによっては多くの項目が表示されます。
使わない列は削除し、必要なものだけ残します。
たとえば、
| title | link | pubDate |
|---|---|---|
| 記事A | https://example.com/a | 2026-09-05 |
| 記事B | https://example.com/b | 2026-09-04 |
| 記事C | https://example.com/c | 2026-09-03 |
という形にすると、Excel上で扱いやすくなります。
公開日時を日付型へ変換したり、不要なHTMLタグを取り除いたりする処理もPower Queryで追加できます。
表の形が整ったら、
閉じて読み込む
を選びます。
Power Queryで加工したRSSの内容がExcelシートへテーブルとして読み込まれます。
これでRSSの記事一覧をExcel上で確認できます。
RSSは新しい記事が追加されるたびに内容が変わります。
Power Queryで一度接続しておけば、Excel側からクエリを更新できます。
たとえば、
データ
→ すべて更新
を実行すると、RSS URLへ再度アクセスし、最新データを取得できます。
毎回RSS URLを入力して表を作り直す必要はありません。
同じRSSを継続してExcelで確認したい場合は、この方法が便利です。
Power Queryでは、MコードからWeb上のXMLへ接続することもできます。
基本形は次のようになります。
let
Source = Xml.Tables(
Web.Contents("https://example.com/rss.xml")
)
in
Source
Web.ContentsでRSS URLからデータを取得し、Xml.TablesでXMLをテーブルとして解析します。
その後、RSSの構造に合わせてchannelやitemを展開します。
RSSごとにXMLの構造が異なるため、すべてのRSSで同じ展開処理をそのまま使えるとは限りません。
最初はPower Queryの画面から操作し、必要になったらMコードを確認する方法でも十分です。
RSS URLとして登録したフィードが、実際にはAtom形式で配信されていることもあります。
AtomではRSS 2.0のitemではなく、
entry
が記事単位として使われます。
また、
などの要素が使われます。
そのため、RSS 2.0向けに作ったPower Queryを別のAtomフィードへそのまま使うと、正しく展開できない場合があります。
Excelへ取り込む前に、対象フィードがRSSかAtomか確認しておくとトラブルを減らせます。
Windows版Excelでは、WEBSERVICE関数とFILTERXML関数を使ってXMLデータを扱う方法もあります。
たとえば、A1セルにRSS URLが入っている場合、
=WEBSERVICE(A1)
でWeb上のデータを取得できます。
そのXMLから記事タイトルを取り出す場合は、
=FILTERXML(B1,"//item/title")
のようにXPathを指定します。
RSS 2.0なら、
//item/title
//item/link
//item/pubDate
などを利用できます。
RSSをExcelへ一覧として取り込む用途では、Power Queryの方が扱いやすい場合が多くなります。
理由の一つが、WEBSERVICE関数で取得できる文字列のサイズです。
ExcelのWEBSERVICEでは、返された文字列がセルの上限を超えるとエラーになる場合があります。
RSSには複数の記事や概要が含まれるため、フィード全体が長くなることがあります。
また、FILTERXMLはExcel for the webとExcel for Macでは利用できません。
そのため、
場合は、Power Queryから始める方が扱いやすいでしょう。
Power QueryはExcel for Microsoft 365 for Macでも提供されていますが、利用できるコネクタや操作はWindows版と異なる場合があります。
一方、WEBSERVICEとFILTERXMLはWindowsの機能に依存しており、Macでは同じ方法で利用できません。
MacでRSSを取り込む場合は、まず現在利用しているExcelのPower Query機能を確認してください。
Excel for the webにもPower Query機能があります。
XMLなどのデータソースからインポートしたり、作成済みのクエリを更新したりできます。
ただし、利用できるPower Query機能はMicrosoft 365の契約や環境によって異なる場合があります。
ブラウザ版で目的の操作が利用できない場合は、デスクトップ版Excelでクエリを作成する方法もあります。
Power Queryを使えば、複数のRSSフィードをExcelへ取り込むこともできます。
たとえば、
ニュースサイトA
技術ブログB
企業ブログC
のRSSをそれぞれ取得し、同じ形式へ整形してから1つのテーブルへまとめる方法があります。
列を、
のようにそろえておけば、Excel上で並び替えやフィルターもできます。
RSSを分析用データとして扱いたい場合に便利です。
RSSには最新の記事だけが含まれ、古い記事がフィードから消えることがあります。
そのためPower Queryで毎回RSSを再取得しただけでは、過去の記事を永久に蓄積できるとは限りません。
「新着一覧を確認する」のではなく、
「すべての記事を履歴として保存したい」
場合は、RSSを取得するたびに新しい記事を別の保存先へ追加する仕組みが必要になります。
Power Queryによる更新と、履歴を蓄積する処理は分けて考えてください。
RSSを取得できない場合は、まずExcelではなくRSS URL自体を確認します。
確認する順番は次のとおりです。
RSS URL自体が404や403になっている場合は、Excel側を変更しても取得できません。
詳しい確認方法は、RSSが更新されない・取得できない原因6つでも解説しています。
Excelへの取り込みは、RSSを表にしたり加工したりする用途に向いています。
一方、単純に新着記事を読むだけなら、RSSリーダーの方が手軽です。
| やりたいこと | 向いている方法 |
|---|---|
| 新着記事を読む | RSSリーダー |
| RSSを表にする | Excel |
| 並び替え・集計する | Excel |
| データ加工する | Excel・Power Query |
| 複数サイトを日常的に眺める | RSSリーダー |
| RSSを分析用データとして使う | Excel |
目的に合わせて使い分けると分かりやすくなります。
ExcelはRSSを表にして加工・分析したい場合に便利です。
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情報確認日:2026年9月5日