戦争、災害、景気、犯罪などのニュースを見て不安が膨らむ人へ。今すぐ必要な情報と、今は抱えなくてよい情報を分けながら、気持ちを守る情報との距離の取り方を紹介します。
ニュースを見たあと、急に先のことが心配になる。
戦争や災害の報道を見て「自分の暮らしにも何か起きるかもしれない」と感じたり、景気や物価の話を見て「この先、大丈夫だろうか」と不安になったり。犯罪のニュースを見て、家族や自分の安全まで気になってしまうこともあるでしょう。
ニュースは、社会で起きていることを知るためのものです。けれど、知ることがそのまま安心につながるとは限りません。
特に、不確かなことや自分ではすぐに変えられないことまで、何度も目に入ると、不安だけが大きくなってしまうことがあります。
ここでは、ニュースを完全に見ないか、全部追うかの二択にせず、今の自分に必要な情報だけを残すための考え方を紹介します。
ニュースには、危険な出来事や先の読めない話題が多く含まれます。
こうした情報を見ると、人は自然に「自分にも関係があるかもしれない」と考えます。
それ自体は、危険を避けるための大切な働きです。ただ、現実に備えるための情報収集が、いつの間にか「最悪のことを想像し続ける時間」になってしまうと、心が休まりません。
ニュースを見て不安になるのは、気にしすぎだからではありません。情報をきちんと受け取ろうとする人ほど、影響を受けやすいことがあります。
不安を減らすために、まず役立つのは、入ってきたニュースをすべて同じ重さで扱わないことです。
ニュースを見たとき、次の二つに分けて考えてみてください。
自分や家族の生活に、直接関わる可能性がある情報です。
たとえば、次のようなものがあります。
こうした情報は、自治体、交通機関、気象機関、企業などの公式サイトで確認するほうが、見出し中心のニュースよりも必要な内容にたどり着きやすいです。
大切な出来事ではあっても、今この瞬間に自分が何かを決めたり、行動したりする必要がない情報もあります。
たとえば、遠い地域で起きた出来事の詳細、解説者の予測、SNS上の強い意見、何度も繰り返される速報などです。
これらを「知らなくてよい」と決める必要はありません。ただ、今の自分が受け止めきれないときまで、追い続けなくてよいということです。
「あとで落ち着いて確認する」 「必要な動きがあれば公式情報を見る」
そう決めておくだけでも、不安が広がり続けるのを止めやすくなります。
ニュースそのものよりも、見方によって不安が強まることがあります。
見出しは短く、強い言葉で作られています。そのため、全体の状況を理解する前に、危険や不安だけが印象に残りやすくなります。
気になる話題があっても、複数の見出しを流し見するより、信頼できる一つの情報源で概要だけ確認するほうが、心は消耗しにくいです。
不安なときほど、答えを探したくなります。
ただ、将来の予測には確定できないことが多く、検索を続けるほど、より強い意見や悲観的な予測に出会いやすくなります。
必要な情報を確認したら、いったん画面を閉じる。答えがまだ出ないことを、今すぐ解決しようとしない。この区切りが大切です。
SNSには、怒り、不安、断定、憶測が混ざります。
ニュースの事実を知るために見始めたのに、いつの間にか誰かの強い言葉や対立を見続けてしまうこともあります。
事実を確認したいなら、できるだけ一次情報や信頼できる報道に戻る。反応を見ることと、必要な情報を知ることは別だと切り分けておくと、受け取る情報を絞りやすくなります。
ニュースをゼロにしなくても、入り方を少し変えるだけで負担を減らせることがあります。
ニュースを見る時間が決まっていないと、不安になった瞬間にスマホを開く習慣になりやすいです。
たとえば、「昼に5分だけ」「帰宅後に一度だけ」のように、確認する時間を先に決めてみてください。
朝起きてすぐや寝る前は、気分や睡眠に影響しやすいため、できれば避けたほうが安心です。
速報は、何か重大なことが起きたように感じさせます。
ただし、すべての速報が今の自分に必要なわけではありません。自治体や交通など、生活に直接関係する通知だけを残し、ニュースアプリやSNSの通知は減らしてもよいです。
通知が鳴らないだけで、気持ちが不意に揺さぶられる回数を減らせます。
おすすめ記事やタイムラインは、その日の話題や反応が大きいものを優先して見せます。
一方で、公式サイト、専門メディア、好きな分野のブログなど、自分で選んだ情報源を読む形なら、何を受け取るかを自分で調整できます。
知りたいことだけを確認するための入り口を、あらかじめ作っておくと安心です。
不安なニュースを見たあと、続けて関連記事やSNSを開くと、気持ちが抜け出しにくくなります。
画面を閉じたら、次にすることを決めておくと、ニュースの余韻を引きずりにくくなります。
不安を完全になくそうとするより、意識をニュースから日常へ戻すことを優先してみてください。
ニュースから距離を取ると、「大事なことを見落とすのでは」と感じるかもしれません。
でも、世の中の出来事をすべて把握していることと、必要な備えができていることは別です。
災害への備えなら、地域の公式情報を受け取れるようにしておく。交通の乱れが心配なら、使う路線の公式情報を確認する。お金や仕事のことが気になるなら、信頼できる情報源を決めておく。
このように、生活に関係する情報を必要な場所から受け取れる状態を作っておけば、日々のニュースを無限に追わなくても大丈夫です。
ニュースで不安になりやすい人にとって、情報を減らすことは「何も知らない人になること」ではありません。
むしろ、自分に必要な情報を、落ち着いて受け取れる形に整えることです。
NagooFeedは、ニュースアプリのおすすめやSNSの流れではなく、自分で選んだRSSフィードだけを読むためのサービスです。
仕事に関係する情報、好きな趣味、信頼している公式サイトなどを自分で登録しておけば、必要以上に不安をあおる話題へ流されずに、情報収集を続けやすくなります。
ニュースで辛くならないために|自分に必要な情報だけを選ぶ仕組みの作り方
ニュースを見ないようにしても不安が強く続く、眠れない、仕事や生活に支障が出ているという場合は、一人で抱え込まないことも大切です。
身近な人に話す、医療機関や相談窓口を頼るなど、ニュース以外の場所で気持ちを扱う選択肢もあります。
すべてを知ろうとしなくても大丈夫です。
今の自分に必要な情報を、自分が受け止められる量と形で受け取ること。それだけでも、ニュースとの付き合い方は少し変えられます。